2025.08.19
先日、中京大学国際学部・永石教授とゼミ生6名、そして教授のご友人をお迎えし、事業提案会を実施いたしました。
さらに、昨年・一昨年に参加された学生3名も駆けつけてくださり、にぎやかで熱量あふれる会となりました。
ゼミ生の皆さんは、永石教授のイニシャル入りキャップをお揃いでかぶり、「永石ゼミフューチャーゴー!」の掛け声とともに、元気いっぱいの円陣でスタート。緊張感の中にも、ワクワクと希望が感じられる、明るくあたたかな雰囲気でプレゼンテーションが始まりました。
今回の提案テーマは、「100年続く価値とは何か?」。
この大きな問いに対して、3つの学生グループと教授のご友人による合計4件プレゼンテーションが行われました。
それぞれの視点から、「紙」と社会とのつながりを模索する、ユニークなアイデアが発表されました。
猫という“人のそばにあり続ける存在”と、紙の持つやさしさ・再生可能性を掛け合わた猫カフェ空間を提案。
キャットタワーや爪とぎなど、カフェ内のすべてを紙素材で構成することで、環境への配慮と温かみのある空間を両立させています。
保護猫支援やリサイクルの仕組みも盛り込まれており、社会性と実用性の両立を目指す提案でした。
日本の伝統文化である「お香」を紙で表現した「紙線香」を提案。
四季折々の香りと紙の質感を通じて日本の自然や感性の豊かさを伝えるアイデアでした。
季節ごとの香りとビジュアルの世界観を活かしたSNSプロモーションや、専用のスタンド・紙器の工夫なども盛り込まれており、紙の魅力を新たな形で表現してくれました。
子育て世代や高齢者が安心して過ごせる複合施設を構想。
紙製家具を活用することで、あたたかみとやさしさを感じられる空間づくりを提案し、地域課題である育児・介護・孤立に“つながり”で応えるという提案です。
立地には子育て支援に力を入れている愛知県春日井市を選定。
地域の特性やニーズを反映した施設づくりを目指していました。
また、施設利用者の視点を踏まえたプラン設計や導線の工夫など、実現性への工夫も見受けられました。
永石教授のご友人からは、「箱」をテーマに、日常と環境の両面に寄り添う3つのアイデアが提案されました。
贈る気持ちを形にする温かみのある紙製パッケージ、組み立てて遊べるロボット型パッケージ、そして自然に還る素材で作られた“緑を運ぶ箱”など、紙の可能性を広げるユニークな発想が披露されました。
学生の皆さんは、商品そのものの魅力にとどまらず、「紙を通して社会にどう貢献できるか?」というテーマに向き合いながら提案を組み立てていました。
また、発表後には「自分が経営者なら、どの事業から取り組むか?」という問いに対して、仲間と意見を交わしながら深く考える様子も心に残りました。
そして、会の最後には、信頼関係を象徴するように、永石教授と弊社社長が熱く抱擁を交わし、笑顔と拍手に包まれました。
さらに、ゼミ生の皆さんからは、冒頭の円陣でも着用していた、永石教授のイニシャル入りキャップを弊社にプレゼントしていただく、心温まるサプライズもありました。
学生の皆さんの想いと絆が感じられる、とても嬉しい締めくくりとなりました。
今回の事業提案会は、学生にとっての学びの場であると同時に、私たちにとっても新たな視点と刺激を得られる貴重な時間となりました。
さらに、こうした交流を重ねることで、私たち自身にとっても新たな気づきと成長の機会となることを、改めて実感いたしました。
梅花堂紙業は、100年企業としての経験を次世代と共有し、地域社会に貢献できる企業であり続けたいと考えています。
これからも若い世代との交流を大切にし、「紙」を通じて人と人とのつながりを育んでまいります。